過去記事で、繁桝、高橋商店さんの秘蔵酒を楽しむ会の第三回頒布品の中に酒蔵見学会の案内状が入っていたので、酒蔵見学会に行ってきました。
開催日は2025年4月26日と、27日。
一枚の案内状で参加できるのは二名まで、我が家は夫婦揃ってノンベイなので、どうしようか考えていたら、今回は奥さんがなぜだか運転してくれるとのこと。
ありがとう!奥さん。その場で1っぽん奢るぜぃと約束しました。
(案内状のおもて面は下の記事の最後の方に貼り付けてます。)
japanese-home-cooking.casuallys.com
では、当日の朝に出発、現地に到着したのは12時頃でした。
すでに、酒蔵には多くの人が入場していて、高橋商店さんが用意した駐車場も満車。
(高橋商店さんの駐車場は薬20〜30台ほどでしょうか。)
警備員の方から、八女伝統工芸館に駐車できると紹介され、そこに一旦自動車を駐車して、徒歩で向かうことにしました。八女伝統工芸館から高橋商店さんまでは、徒歩で10分ほどでしょうか。
途中、八女市の酒蔵組合と思わしき建物の横を通過して、すでに酒瓶を両手いっぱい、箱買いして帰る人とすれ違いながら足早に向かいました。
会員証を提出して、受付を済ませて入場です。 会員証と試飲の紙を交換してもらいました。
試飲酒は7種類+甘酒(無アルコール)でした。試飲したあと、気に入ったお酒を購入する仕組みのようです。
では、蔵の中に入ります。
イッパイの繁桝の酒瓶をバックに記念撮影するのも一興。私は撮りました。
試飲は、本物の酒蔵を見学を兼ねながらのようです。
途中、ガラス窓で区切られた真新しい麹室のような場所を横目に見ながら工場見学気分で歩いて3種のお酒を試飲しました。
どれも生酒の豊かな香り、旨味を楽しめました。
(麹室も写真撮りたかったけど、最初撮影してよいかわからず撮影は遠慮しました。)
特に試飲記号Cのお酒は、純米でしずく搾りということもあってか、香りが濃厚でした。(濃厚過ぎて最初ムセました。汗)
試飲の途中ですが、説明会の時間となったの試飲を中断して説明会を拝見しました。
説明会は50分から約1時程度だったでしょうか?
酒造りについて真面目な話と面白いお話しを織り交ぜながらで、とても楽しく拝聴できました。
説明会で高橋商店の中川社長のおっしゃっていたことで私の印象に残ったのは以下の2つのようなことでしょうか。
1.日本酒の呼び方?は2種類ある。(上の写真参照。)
①米、水、米麹のみを使用:純米大吟醸酒、純米吟醸酒、純米酒
②①と醸造用アルコールを使用:大吟醸酒、吟醸酒、本醸造酒、普通種
消費者の中では、美味しい(上等な)のは純米酒。といった風潮があるが、そうとは限らない。
醸造用アルコールに醪の香りを移したものも旨味がある、「大吟醸酒のほうが味にキレがあり、飲み飽きない。」
言われてみれば、今回の蔵見学での試飲でもそのように感じたような気がします。
2.高橋商店さんの色々なこころみと方針。
①時代に合わせながら良いものは残す。
HACCP(ハサップ)といった世界標準の衛生管理の考え方を取り入れるながら、昔ながらの木製の道具などは残す試みを行なっている。
②新しい技術の導入とこころみ
麹蓋1つ1つに温度計を付けて、温度管理を「見える化」した。
熟成酒を試みている。
秘蔵酒を楽しむ会は会費のみでは既に原価割れである。第二回頒布は実験の場とさせてもらっている。
(2024年第2回頒布の酒母しぼりは、大きな反響があった、厳しいお言葉もいただいたとのこと。)
③あくまで福岡の地酒を目指している
福岡の料理の味に合うようなお酒を目指して作っている。
料理の味は時代とともに変化する、その変化にも合わせてゆくので、消費者の感想はどんどん取り入れてゆきたい。
といったところでしょうか。(個人的な見解ですが、HACCPを取り入れる当たり世界を意識していると思う。)
酔っ払って聞いてたので解釈の違いがあるかもしれません、ご容赦ください。
真面目な話はこれくらいにして、説明会のあとは残りのお酒を試飲して回りました。
試飲と販売されたお酒は下の写真のとおりです。けっこう酔えます。
試飲では、個人的にはAとBが好みでした。
Cはすごく美味しかったですが、私には濃厚すぎる感じでした。おちょこ3杯ほど飲むとお腹いっぱいになる感じでしょうか。 Eはおなじみの味ですがやっぱりうまい。
全力で試飲したので、写真はありません。アンケートも書きました。
その後、気に入ったお酒を購入して帰路に立ちました。
購入したお酒はこちら。(一部)
左から、
蔵開き限定酒 繁桝 しぼりたて 蔵内 本醸造 樋ノ口 原酒 生々 (を2本)
蔵開き限定酒 繁桝 蔵内 大吟醸40 槽搾り 生々 (を2本)
大吟醸 箱入娘
繁酎
梅酒・赤しそ梅酒セット
他に、おみやげとして甘酒を購入しました。このうち「大吟醸 箱入娘」は運転してくれた奥さんへのプレゼント。
自宅に帰宅後、早速夕食で「蔵開き限定酒 繁桝 しぼりたて 蔵内 本醸造 樋ノ口 原酒 生々」をいただきました。
繁桝のお酒は、九州の刺し身醤油によく合います!
ごちそうさまでした。
来年は近くのホテルに泊まるのもありかなと思いました。
蔵開き見学のあと八女市内の歴史的な町並みを散策して、夕方は八女市内の居酒屋に入って八女市の美味しいものと繁桝をはじめとした八女の地酒を味わう、のもありかなぁ。
蛇足;ちなみに私の日本酒の知識の基礎はこちら。当時、私の中で一番おもしろい漫画の1つでした。欄外の書き込みが多い漫画。